♪レッスン風景(新潟市西区村山ピアノ教室)
■3歳〜4歳

『こんにちは!!』と元気よく挨拶し、
今日も笑顔でやって来ました。
レッスン室に入ると早速ピアノの前に座って弾き始めます。
子供たちは家での練習の成果を私に聴いてもらいたくて
ワクワク!!
知っている曲が弾けるようになって顔は
ニッコニコ!!
新しい曲に進んで、初めて覚える音符が出てくると
音符カードを使ってゲーム感覚で覚えます。
次に練習してくる曲も、歌ったり少し弾いてみたりしていくので家に帰ってからも安心です。
さあ、次は
歌ったり踊ったり、子供たちが
ますます笑顔になる時間です。
“となりのトトロ”や“さんぽ”等の
ジブリソングは大人気♪♪
初めての曲もアッ!というまに覚えて、楽しい振りもつけて歌ったり踊ったり
テンションアップ!!
レッスンの最後は
打楽器の出番です。
打楽器を鳴らす事も大好きな子供たちは、曲に合わせて太鼓をたたいたり、トライアングルを鳴らしたり
ウキウキ♪♪
ワクワク♪♪
このように、お子さんが
楽しい!!と感じながら、
音楽が好きになり
ピアノが上手になったら最高ですね♪♪
■4歳〜5歳
4月から始めたレッスンも、1年が経ちました。
不思議なポケット、アルプス1万尺、こいのぼり等弾ける曲がたくさん増えました。
ピアノを弾きながら自分で歌ったり、私と連弾したりと1つの曲を幾通りもの弾き方で楽しんでいます。
家で練習する時も『練習しなくちゃ』と言って
自分から進んでピアノに向かったり、また宿題になっていない曲も
自分の力で練習して来たりと、気持ちの上でも大きく成長してきたようでとてもうれしく思っています。
レッスンの後半に5分〜10分程好きな楽器を演奏するお楽しみタイムがあり、今生徒さんの間で
ミュージックベルが大人気!
『ベルしますよ〜』と言うと『ヤッター』と大喜び!『何の曲にする?』と目を輝かせて聞いてきます。
『チューリップ』や『ちょうちょう』と言うと『その曲知ってる』とますます大喜び!!
自分の持っているベルの音の順番がきたらタイミングよく鳴らし、みんなで力を合わせて1つの曲の出来上がりです。
このように
家で練習する習慣が身につき
ピアノが大好きになっている生徒さんと
楽しくレッスンしています。
■小学校低学年
3歳から5歳の頃にレッスンを始めた生徒さんは、いろいろなリズムの取り方を練習し、左手が4分音符の時、右手が8分音符なら2つ、16分音符なら4つ入るということや付点の音符の弾き方も覚えました。さらには、左手はスタッカートをつけて弾み、右手はスラーをつけてなめらかにするというような左右で違う弾き方もできるようになってきました。
その一方で、この時期気をつけたいのは左手のヘ音記号の音符もすらすら読めているかどうかです。右手はメロディーなので楽しくて練習するけれども、左手はあまり練習しないでいると左手は難しいということになってしまいます。右手も左手も得意と思ってもらえるように、左手だけのテキストを使ったり、レッスンの時に初見で左手だけの曲を弾いたりと、一人ひとりの生徒さんに合わせた方法でレッスンを行っています。
メロディーと伴奏を同時に幅広い音域で1人で演奏できる楽器はピアノだけです。
両手を使ってたくさんの音を出して美しく演奏してもらいたいと思っています。
さて、右手も左手も上手になってきたら、ときにはテキスト以外の曲にもチャレンジです。この年代の生徒さん達に大人気なのはジブリの「となりのトトロ」、「さんぽ」、「君をのせて」などのポピュラーな曲やアニメ、そして「ト長調のメヌエット」、「お人形の夢と目覚め」などの耳になじみのあるクラシックの曲です。これらの曲を「次、これ弾いてみる?」と聞くと「やったー!」と瞳を輝かせて大喜びしています。
大好きな曲が弾ける喜びをこれからも味わってもらいたいと願っています。
■表現力を身に付ける
音符を読みリズムをとって曲を弾く力が十分についてきた生徒さんたちにとって、次に大事な事は表現力を身に付けていくことです。
表現力を身に付ける上で大事な事はいくつかありますが、今回は2つのポイントをお話ししたいと思います。
1つ目のポイントは
強弱をつけることです。まずは楽譜に書き込まれている強弱記号のクレッシェンドやデクレッシェンド、p、fなどを参考にして強さを変えて弾いてみましょう。だんだん強くしたりだんだん弱くして弾いているつもりでも、上手に弾くのは意外と難しいものです。弾いている本人が思っているほど強さが変わっていなかったり、または強くしようとするあまり乱暴なタッチになったりします。自分が出してる音の強さを客観的に聴きとるには、経験を重ねていくことが大事になってきます。
2つ目のポイントは曲名や曲調を参考にして、作曲者がどんなことをイメージして曲を作ったのか、
想像力を働かせることです。単に音符やリズムが正しいだけでは味気ない演奏になってしまいます。曲を聴いて物語を考えたり、思い浮かぶ絵を描いたりすることによって曲のいろいろな魅力が引き出されて、聞く人に感動を与えられる素敵な演奏になることでしょう。
今回お話しした2つのポイントができるようになると、演奏が楽しくなり充実感が得られることと思います。さらなるレベルアップに向けてはまた次の機会にお話ししたいと思います。
■美しい音色を出す
美しく響きのある音は遠くまで伸びやかに届き、空間を豊かに満たしてくれ、とても魅力的です。そのような音を出すにはどのようにすれば良いでしょうか。
まず基本として身につけたいのは、
良い指の形で弾くことです。
良い指の形とは、鍵盤を押さえたときに第一関節が反り返らず、腕の重みや指の勢いをしっかりと受け止めて弦へ伝えてくれる弾き方のことです。指先の力が弱いと、鍵盤を押さえたときに第一関節が反り返ってしまい音の響きが半減してしまいます。年齢が小さいほど、指先の力がまだ弱いためなかなかうまくはできませんが、徐々に指の形を整えていくことが大事です。
次に大事なのは
上手に脱力しながら弾くことです。
脱力ってどうするの?と思われるかもしれませんが、スポーツに例えると分かりやすいと思います。例えばテニスのスマッシュやバレーボールのアタックを打つとき、瞬間的に力やスピードを上げますが、その前は体に力は入っておらずある程度リラックスした状態だと思います。ピアノ弾く時もそれと同じで、勢いをつけたりすぐに力を抜いたりを繰り返しながら演奏します。力を抜くことによって弾いた音が柔らかくよく伸びたり、次に弾く音がきれいになったりします。脱力と言うのは意外と難しいのですが、練習の時に意識していくことでだんだん身に付いていくと思います。
美しい音を出すことで弾く人も聴く人もより心が満たされていくことと思います。